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しろまち堂~本館・こちらは新館です~

読んだ本のなかでも、イチ押しおススメの本をご紹介しています。 FC2の『しろまち堂~本館(休館)~』( http://honwagohan.blog19.fc2.com/ )から引っ越してきました。よろしくどうぞ

不思議の国のアリス(高山宏・訳 佐々木マキ・イラスト 亜紀書房)

このアリスには、ぜひぜひ売れて版を重ねていただきたい

身もフタもありませんが本音です。

 

内容紹介

ルイス・キャロル不思議の国のアリス』刊行150周年記念出版!高山宏の新訳と佐々木マキの描き下ろしイラストで贈る、日本語版『不思議の国のアリス』の金字塔!

装丁・祖父江慎+鯉沼恵一(cozfish)(オール2色刷り・四六判・上製)

誰もが知ってるお話の、誰も知らないコトバとカタチ 「会話のない本なんて本じゃない、といちばんはじめのところでアリスが言っています。 この翻訳は会話のある本になっているはずです。 アリスは同時に絵のない本なんて、とも言っています。 この本の「絵」はどうですか? このたび、絵もあれば会話もある本をお届けできました」(本書より)  

 

 おススメのアリス、アリマス

アリスは古典です。
しかもたいてい挿絵がついています。
有名どころでいうとテニエルにラッカム、ちょっと変わりどころだとトーベ・ヤンソン(←ココロの姉妹のツイ友さんオススメ。未読の読まなくては本)とか?
どれもそれぞれ味わい深いんですが、まさか佐々木マキ氏にあの世界を再現していただけるとは思わなかったですよ!

 

ツイ友さんというかブロ友さんというかな方に「出てるんですよー、いいんですよー」っておすすめいただいて、なるほどいいかもと思ったんですわ。

表紙は色もイラストもわりと地味めで(失礼★)、中のイラストも2色なんですけども、それがまたいい味出してる

…って、佐々木マキさんの他の本でも書いたことあるような。

 

過去の蒸し返しはさておいて、とにかくアリスがかわいい!んですが、このアリスは媚のないかわいさなんだよねー。

アリスというとロリータ、みたいに結びつけられることもありますけど、このアリスにはエロス感じないっす。萌えないっす。でもめっちゃカワイイっす♪

 

そして新鮮だったのはウサギ!全然かわいくないwww 
狂言回し的にあらわれるから、可愛く描かれることが多いんだけど、このアリスでは不機嫌全開のぶっさい感じです。

女王はトランプまんまだし、チェシャ猫はにっかり笑ってるしね。

いわゆるパターン的な絵を踏襲しているところとそうじゃないところが絶妙にミックスされていて、うわーもうなんていうか…好きだー!!!!!

 

そして話が戻りますが2色遣いね。

とっても素敵なんですが、デザインの方が色も決めてるのかな?折に合わせてなのかわからないけれど、いろんなパターンの2色があって誌面が華やいでます。

編集者さんのインタビューないかな~、っとググってたら
表紙と中身がチラリと見られる記事発見!

 イイ感じのイラスト、ご確認いただけますよ~ん^^

 

そして忘れてはいけない、文章つーか翻訳でございます。

アリスのストーリーは知ってるけど、そして過去に精読したこともあるけど
絵だけではなく本文もしっかり読みなおしました。そして退屈しませんでした。
うーん、すごい。

 

アリスって、夢オチで、実をいうとそれほどわたし好みの内容ではないんですよ。それが結構シャキシャキ読めちゃうというのは、かなりこなれた翻訳なんですねえ。

高山氏のあとがきによると、アリスの訳は二度目とのことですが、前回の自分の訳をなぞるわけにいかないところがしんどそうです。

 

『”time”を「間」と訳せば解決すると気づいた』ことについて『天にものぼる心地』と書いていらして、この文章読むだけで一緒になって「おお!」と興奮しましたねー。

フィットする言葉を見つけた時のあの幸福感。個人の趣味のブログであってもたとえようもない嬉しさです。それがプロの翻訳家でお仕事で発揮できたら…感無量でしょうね。おめでとうございます!

 

年月を重ね、いろんな版が出ている中でも、面白い作品は「これはナイス!」とピッカピカに光を放ちます。

そしてこの本はまさにキラキラチカチカと細やかにまばゆく輝いているんです。


アリススキーさまも、ちょいと興味のあるだけって方も、

ぜひぜひ手に取ってご一読くださいませですー♪

 

 

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