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しろまち堂~本館・こちらは新館です~

読んだ本のなかでも、イチ押しおススメの本をご紹介しています。 FC2の『しろまち堂~本館(休館)~』( http://honwagohan.blog19.fc2.com/ )から引っ越してきました。よろしくどうぞ

冬虫夏草(梨木香歩・著 新潮社)

 やっと辿り着きました…(笑)。

この本にのめりこんで前の2冊も再読しましたからね。(わたしにとって、これはかなり珍しいのです)

 で、間が空いたので紹介する前にまた読み直すんだ~。うふふ♪

 

冬虫夏草

梨木 香歩 新潮社 2013-10-31
売り上げランキング : 29021
by ヨメレバ

 Amazonよりコピペの内容(「BOOK」データベースより)

疏水に近い亡友の生家の守りを託されている、駆け出しもの書きの綿貫征四郎。行方知れずになって半年あまりが経つ愛犬ゴローの目撃情報に加え、イワナの夫婦者が営むという宿屋に泊まってみたい誘惑に勝てず、家も原稿もほっぽり出して分け入った秋色いや増す鈴鹿の山襞深くで、綿貫がしみじみと瞠目させられたもの。それは、自然の猛威に抗いはせぬが心の背筋はすっくと伸ばし、冬なら冬を、夏なら夏を生きぬこうとする真摯な姿だった。人びとも、人間にあらざる者たちも…。『家守綺譚』の主人公にして新米精神労働者たる綿貫征四郎が、鈴鹿山中で繰り広げる心の冒険の旅。
前作とスピンオフ作品も過去記事で紹介しています。
 気になる方は記事の最後にリンクを貼っておきますので、よろしければそちらからご覧ください。

 

我ながらいいハマりっぷりでした

読んでいるときにこんなツイートをしていました。

「今、梨木香歩さんの『冬虫夏草』を読んでいるんだけど、あまりにも好きすぎてなかなか進めない。紙魚になって文章をもちもちと食べ進みたいとまで思ってしまった。なんなんだ、こののめり込みっぷりは…。」

 

そうなんです。面白いのにサクサク進めないという珍しいパターンに陥りまして。ちょっと読んでは休み、少し間をあけてやっとまた読める…そんな感じで匍匐前進のような読書っぷりでした。

 

戻ってこないゴローを探しに綿貫さんが出かけて、あちらへ、またこちらへと。ゴローを探しているのやら、単に放浪しているのやらわからないような側面もある作品です。

よく考えてみると、『村田~』はこの作品よりも時系列的にはもっと後のはずでして、そこにちゃんと登場しているんですから、ここでゴローに何かあるわけはないんですけどね。でもやっぱり読んでるうちに綿貫さんに同調して不安になっちゃったりもするわけです。

『家守~』のときからどれくらい経っているのかしら。綿貫さんとゴローの結びつきは強くなっていて、だからこそ大丈夫だろうと思いつつも探しに出ずにはいられないという、この繋がりがね、とってもとってもよいのですよ。

 

綿貫さんって、不思議なことを受け入れる度量の広さがある反面、浮世離れをしてもいて、物書きだしねえと言ってしまえばそれまでなんですが、やっぱりちょっとはがゆいというか、しっかりして!って声をかけたくなるときがあるんです。

で、ゴローはその点しっかりしているというか重みのある存在で。だからこそのいいコンビだったのね。

 

そのゴローが不在の物語なので、実のところふわふわしすぎるんじゃないかな?という不安もちょこっとあったんです。案の定、探しに行く!と腰を上げた綿貫さんには奇妙な出来事が道連れのようで、一直線どころか一冊ひたすら迂回しまくってますしね。

でもねー、ゴローに対する想いはやっぱり深いので、迂回しながらも手掛かりを得て、最後にはちゃんと会えるわけでして。

このラストの再会の場面がグッとくるというかなんというかもう、「綿貫さん、カッコイイ!」としびれてしまいましたです。

 

同じように不思議や奇妙と出会いながらも、前作よりは落ち着いているというか、地に足がついた綿貫さんの変わりかたを味わうもよし、

ときどきちらりとあらわれるゴローの影を綿貫さんのように追うもよし、

たくさんの不思議・奇妙をじんわりと味わうもよし。

『家守~』がうんと好きな人にも、少し物足りなかったかも?って人にも『村田~』面白かったよって人にも

一律でおススメしちゃいますです♪

 

前作と関連作品の紹介は、以下からご覧いただけますので、よろしければどうぞです^^

shiromachido-honkan.hatenablog.com

 

 

 

 

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